【緊急報告】転倒の連絡をいただきました
今日は、はじめて連絡があった「転倒」についてのご報告です。
お二人のユーザーさんから、転倒してしまったとの情報を寄せてもらいました。2件ともお子さんが乗っていたこともあり、おケガはなかったものの大変怖い思いをされたとこのことでした。みなさまには下記について、いまいちどご確認いただきたいと思います。また、転倒した時の状況も詳しく教えていただきましたので、あわせて共有いたします。
今回の転倒報告に際して、みなさまにご協力お願いしたいこと
■ふたごじてんしゃユーザーのみなさまへ
・転倒するリスクがあることを、いまいちど知っておいてください
・ご自身が走行する道において、傾斜や段差がある道を再確認してください
・購入間もない方は、お子さんを乗せる前に必ず練習をしてください
■購入を検討されているみなさまへ
「ふたごじてんしゃ」の大きな特徴は後輪が2輪の3輪自転車だということです。
一見、こけないようにみえますが、バランスを崩すと転倒します。
<バランスを崩す状況とは>
・スピードの出しすぎ(2輪のようには走らないでください)で片輪が浮き転倒
・傾斜や側溝などに片輪がとられバランスが崩れる※詳しくは、取説動画をご覧ください
■ふたごじてんしゃ社として
・取説動画や購入前後アセスメントにおいて、適切な情報を提供できるよう、アップデートします
・ふたごじてんしゃ公式LINEやお問い合わせいただいた内容は、ポジティブなもの、ネガティブなもの双方を、ホームページやSNSで随時更新します
ケース1
利用状況と転倒時の状況
<購入時期>
2019年5月
※2か月ほど使用し半年ほど使用を休止。2020年2月から再開。再開前に購入自転車店舗にて空気を入れる
<購入前アセスメント>
利用したいシーン :保育園の送迎
アセスメントの回答:せまい歩道を走行する、車道は走らない、
叶えられそうなこと:前後に乗せるタイプより、安全だから乗りたい
<実際の生活シーン>
利用シーン :保育園の送迎のみ
使用頻度 :平日/片道10分の距離
利用する環境:交通量の多い道路沿いのひろめの歩道を走行。車が侵入できるように切り欠きがおおく、平坦ではない。
ヘルメットの有無:ママ、お子さん(2人)ともにヘルメットを着用
その他 :ふたごじてんしゃで保育園へ送ったのち、自宅にもどり自転車をおいてから徒歩で職場へ向かっている。
<発生時の状況>
荷物量 :日常的な保育園の荷物、水筒(500cc)×2、お昼寝毛布×2、防水シート×2
今日は週末で荷物が多いからか、ハンドルがふらつくなぁと思っていたら、右側にフラーっとハンドルがとられ、赤丸の辺りでバランスを崩して、車道の方へ倒れました。
一瞬のことで、体勢を立て直すどころではなかったです。
後続車もなく、シートベルトをしていたので子ども達も投げ出されなかったけれど、交通量の多い道なので怖かったです。
荷物を沢山載せないように気を付けたいと思いました。
考えられる原因
今回の事故について、考えられる原因としては
①荷物量が多く、平地でもハンドルが取られる状態だったこと
②切り欠きの多い横傾斜の道だったこと
の2つが合わさったことだと思われます。
①荷物カゴに沢山の荷物を載せている状態ですと、ハンドルをロックしていても、
重さでハンドルが回転し、転倒することがあります。
(以下、『取説動画A 前カゴの最大積載量を守りましょう』より画像を抜粋)
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また、②横傾斜の道を走行すると、後車体が傾斜に引っ張られる(傾斜に引きずりこまれる)ような感覚になり、
バランスを崩しやすくなります。
(以下、『取説動画A 横傾斜は注意して走行しましょう』より画像を抜粋)
沢山の荷物でハンドルがふらつく状態では、軽度の横傾斜であってもバランスを保つことは非常に困難となります。
安全対策として
本来であれば、荷物を3kg以内にとどめ、傾斜のある道を通らない、のが正解ですが、
切り欠きのある道はそこかしこにありますし、傾斜のない道の方が少ないと思います。
また、荷物を減らしたくても、週明けの保育園や、出先で沢山の荷物が発生する場合、買い物だってあると思います。
今回の転倒ケースのように、
・沢山の荷物(ふらつくように感じる)
・傾斜のある道を通る
場合は、
歩道奥側を手押しで歩きましょう。
ふたごじてんしゃは3輪ですから、手押しが楽です。
また、荷物量ですが、今回ご連絡をくださったユーザーさんが、
転倒時と同様の荷物の写真を提供くださいました。
こちらの荷物だけで、4.7kg程度あるそうです。ここに毛布や防水シートが加わります。
荷物量がこれくらいになった場合は、走行前にハンドルがふらつかないか、確認してくださいね!
また、荷物を少し持てる年齢のお子さんの場合は、
保育園カバンや水筒など、お子さん自身に持ってもらうのも、カゴの荷物量を減らす手段の1つです。
ケース2
利用状況と転倒時の状況
<購入時期>
2019年12月ごろ
<購入前アセスメント>
利用したいシーン :幼保送迎で使いたい。少し離れた公園へ連れて行きたい。
アセスメントの回答:三輪でスピードも出ず、安定した安全な運転が出来そう。子ども2人が後ろで安定感があり、転倒事故の不安が激減する。車高が低い。子ども2人の距離が近く、子ども同士安心感がある
試乗経験:あり(平坦な場所での試乗)
<実際の生活シーン>
利用シーン :送迎バスポントまでの送迎
使用頻度 :200~300mの距離の往復
利用する環境:交通量の多い国道沿いの歩道
ヘルメットの有無:お子さん(2人)はヘルメットを着用
その他 :長距離は疲れるので走れない。高い買い物なのに、みなさん短距離での移動でしか使っていないのか疑問がある。
<発生時の状況>
転倒したときの状況:
車道から歩道への乗り上げの傾斜で転倒。車道側へ倒れた。
後続車もなく、シートベルトをしていたので子ども達も投げ出されなかったけれど、交通量の多い道なので怖かった。
※現場とおもわれる場所へ行きましたが、直接お会いできなかったので転倒された場所を特定することができませんでした。その為、お写真はございません。
考えられる原因
ご連絡いただいた転倒状況からの推測となりますが、
・段差への乗り上げ
が直接的な原因かと思われます。
段差へ乗り上げると、前輪が乗り上げたのち、後輪が左→右(または右→左)の順に乗り上げます。
乗り上げた衝撃で、後輪の片側が浮きあがることがあり、その際バランスを崩しやすくなります。
また、2019年製(ver.B)は、左の後輪が駆動輪であるため、浮いた状態だとペダルを漕いでも進みません。
足の感覚としては「スカスカッ」と空回りしているようになります。
(※以下、ふたごじてんしゃホームページ「とっても苦手な歩道の段差」動画より抜粋)
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「これくらいならいけるかな?」と思う段差であっても、乗り上げてしまうとバランスをくずし転倒する危険性があります。
段差の乗り降りには注意が必要です。
安全対策として
①大きな段差は登ったり降りたりしないこと(自転車から降りて押すこともしない)
②交差点や信号がある場所(歩道と車道の段差がほぼない場所)を選び走行するようにしましょう
③やむを得ず、小さな段差を乗り降りする場合は、段差に対して直角に乗り上げるようにすることで、後輪が浮くことを軽減できます。
その際は、自転車から降り、押し歩きしましょう。
<いただいたコメント>
購入後アンケート、お電話でお伝えした通り、双子の移動手段として我が家には適さなかったのだの結論づけています。
ただ、消費者にとって不利な点、下記①②を開発者として認識していたのであれば、公に情報提供があればよかったです。
①双子自転車は万能ではなく、走行場所、目的地を限定する
②双子自転車では、2キロ以上の走行は長距離とし、移動距離は場合によって数百メートルという可能性がある
③三輪自転車特有の転倒しやすさがある
双子自転車の宣伝文句として、”どこへでも簡単に気軽に外出できるようになる”というようなフレーズであったかと記憶してますが、我が家において言えば、そのような気軽な使用方法は全く出来ない、という事実です。
開発に関わった方々にはそういった家族が一つあった、と把握していただくだけでそれ以上の事は望みません。
昨日はお忙しい中丁寧なご対応をありがとうございました。寒いですがどうぞご自愛願います。
<アセスメントフォームに掲載している目安>
ふたごじてんしゃはゆっくりしか走れないのと、長距離は大変だったりいたします。
迷われる方は、ぜひご相談ください。
また、取説動画をもっと分かりやすく伝えられるよう、つとめてまいります。
実際にふたごじてんしゃを使用されているユーザーさん達(ふたごじてんしゃユーザー会)からいただいた
口コミをまとめた記事がありますので、そちらも参考になさってください
【ユーザーの声】思ってたのと違った、っていうところはどこ? |
【ユーザーの声】こういう人は買わない方がいい、って思う部分ある? |
【ユーザーの声】買ってよかった!のはどういうところ? |
【ユーザーの声】電動アシストないけど、重くない? |
これまで転倒したケースとして、雨天時にお子さんが乗っていない状況で急な坂(1m程度)を登ろうと手押ししているとき、滑りやすい路面だったことと後部席のハンドルをもたなかったことから、車体のバランスが崩れ転倒したという連絡を頂きました。注意喚起として、ユーザーLINEで情報は共有済です。
今回、ご連絡くださったお二人のユーザーさんからは、mailやユーザーLINEでご連絡いただいた上に、ヒアリングにもご協力くださいました。お写真も提供いただき、本当に感謝しています。ありがとうございました。
お二人のママからは、「同じような事故がおきないように」「ふたごじてんしゃがフィットしない家庭があることを知ってほしい」と、フィードバックをくださいました。
このような転倒記事をUPすると、ふたごじてんしゃなら出かけられる信じて希望をもってくれた方に不安をもたせてしまうかもしれません。
ただ、「不安」というのは知らないから不安になるのであって、ある程度の見通しがたつことで不安は軽減できたり、望まない結果を回避できたりするとおもいます。そして、情報をキャッチしてもらいやすいよう、同じことの繰り返しになったとしても伝え続けていこうとおもいます。
ふたごじてんしゃを選択するとき、少しでもあなたのそばで一緒に考えられる人でありたいし、絶対安全ということはないので、ユーザーさんから託されたバトンをきちんと繋げられるよう、嬉しい声だけでなく、様々なママパパのお声をこれからも伝えていきます。
そして、双子をかかえて出られなかったママたちが少しでも出てみようと思えるようなきっかけづくりや、今回のように使うことが不安になった方へは他の外出手段がないかフォローできるよう、取り組んでいきたいとおもいます。
2020年2月18日
株式会社ふたごじてんしゃ
代表取締役 中原美智子