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2018.11.01
つぶやき

ふたごじてんしゃを応援してくれる人へお願いしたいこと。

今日は、おおさか多胎ネットの落合先生が開催してくださった、多胎ママの支援をされている方の勉強会「多胎育児ピアサポート研修会」へ参加してきました。
傾聴の基本を学び、ロールプレイでは自分自身の理解を深めることができました。
 

そして、今回あつまった、何かしらのかたちで多胎家庭を支援されている方たちが共通して感じていることは

「多胎育児の困難さをこれからも伝えつづけ、社会の理解を深め広めていきたい」ということでした。

 

この理解には、バスや電車に乗っているときや乗る事さえできない不便さを抱えていることや

健診や予防接種のとき、ベビーカーは室内持込禁止で双子を抱えどうにもこうにも行かないこととか

よちよち歩くのが楽しい月齢になっても、公園にさえもつれて行ってあげられないことや

みんながスーイーっと自転車に乗ってお出掛けするのを横目でみてるだけとか

ふたりにギャン泣きされて、心が折れそうになっていることとか

些細なことだけど、そんな些細なことでつまづいている家庭があることを知って欲しい。

ここでつまづいたママパパには、そのつまづきを話せる場所や実際に手伝ってくれる人が必要だということを理解してほしいということ。

 

だから、今日あつまったメンバーは、つまづいているママパパをサポートしていこう!と思ってらっしゃるんだとおもいました。

 

そんなあたたかい人に囲まれて、ふと中原自身は何をしているんだろう。と振り返ったら

 

「わたしはこんな事が大変だった。だからふたごじてんしゃをつくった。とても自由になってうれしかった。まわりを見ると、多くの人が困っていた。今はみんなが待ってくれている。突き詰めるとこの問題は、双子ママだけが便利になるのではなく、『ふたごじてんしゃ』という1つのデザインがあれば解決するのではない。多様なデザインが生まれることや環境整備だって必要だ。そうすれば、双子だけじゃなくて、もっともっと多くの簡易な移動手段がなくて困っている人にとっても、暮らしやすい社会になるんだ」

と、ずーっと言い続けてきたことでした。

 

 

みんなにお願いしたいこと

 

 

やっと、ふたごじてんしゃに「いいね!」をしてくださるみなさんに協力してほしいことが分かりました。

 わたし一人ではできないから、お願いしたいこと。
 
それは、わたしはこれからも双子育児の大変さを社会へ伝えていくから、講演会などがあるときは
テーマが起業であっても、交通安全であっても、参加してほしいということでした。
どの講演会でも、「こんな大変さを解決するために自転車を発案し、社会へ浸透させ文化をつくるために会社にした。負のバトンを断ち切りたい」と訴えるために出させていただいていますが
講演会はテーマが絞られていて、テーマをみただけでは自分には関係のない話だと感じてしまうとおもいます。
たとえ「いつか会いたいです」と言ってくださる方でさえも敷居が高く感じられるとおもいます。
だから、これまでは小さなお子さんを抱えてらっしゃる方に来てもらえなくても仕方がないと思っていました。
でも、やっとわかったんです。
少しでも参加いただけそうなら、来てほしい。
子連れでもきてほしい。
子連れじゃダメだという会場だったら、わたしからも主催者にお願いしてみます。
会場に座って
「ここにも双子ママがいるんですよ。自転車移動のことで、こんなにも困ってたんですよ。」
「こんな自転車がどんどん広がることを願ってる双子ママがいるんですよ」
と実際に姿でみせてほしい。講演会に参加して、応援してほしいです。
双子ママだけじゃなくて、年子ママ、2才ちがいママ、お子さんに障がいを抱えているママにもきてほしい。
「わたしは子どもを自転車に乗せて移動しなくちゃならいから、もっと暮らしやすくなってほしいんだ。」
というママパパはきてほしい。
「6歳になったら自転車の移動手段が絶たれるのは困るんだ。」
というママパパも来てほしい。
 
みなさんお子さんも小さく、仕事をされているかたも多い今の時代、時間をつくってもらうことがとても大変だとおもいます。
 
でも、わたし一人が講演会でしゃべっても、そこはかなりアウェーで、社会をまきこめるほどの力にはなりません。
 
いま、世の中は、自転車を取り巻く環境を整備しようと急ピッチですすんでいます。
でも、なかなか子ども乗せ自転車をつかうママの声が反映しているとは思えません。
ましてや、双子や年子、3人の子どもママは置いてけぼりのような気さえします。
 
わたしは、自転車まちづくりで講演のお話しをさせていただく機会がいただければ
ふたごじてんしゃというツールをひっさげ、どこへでも出向き訴えていきますが
ここに参加されるのは、おじさまばかりで、ママが不在なんです。
わたし一人の声だけでは、どうしても理解してもらうことはむずかしいと感じています。
どうか、会場内でママが参加する姿を見せてもらい
ママたち自身も、子ども乗せ自転車が走りやすい道路環境や駐輪場の整備、
子ども乗せ自転車の選択肢がひろがるような多様な乗り物の開発がすすむことに興味があることを
一緒に示してほしいです。
参加する姿が、一緒に声をあげてもらっていることになるとおもいます。
これまで、「講演会にきてね。」というのはちょっと違うとおもっていた私。
興味のない話に時間を費やすくらいなら、子どもとの時間につかってほしいとおもっていた私。
でも、今日やっとわかったかも。
来てほしいです。
講演会にきてほしいです。
そして、いつも同じことを話しているんですが
「双子でも年子でも、安全で楽しく移動できる自転車にのりたいんです。」の声に
一緒に「うん うん」って頷いて欲しい。
すでに自転車移動では困っていないママパパにも来てほしい。
「私のときは、こんなことで困ってたから、これからのママパパの環境が整いますように」
と、姿をみせてほしい。
応援してくれる人に心からお願いしたい。 と、やっと気づきました。

わたしは、後進のママが暮らしやすくなってほしい。
いま、移動で困っている人が暮らしやすくなってほしい。
自分の願いを叶えるために活動を続けていきます。
そのために協力してほしいです。

どうぞよろしくお願いします。

中原 美智子

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2018年度自転車活用研究会in関西第7回

挑戦者が語る!「ふたごじてんしゃ」開発の壁から見えたものづくり

自身の出産体験から始まる自転車開発は、途方もなく高いハードルを越える連続! 講師(中原美智子さん)は3児の母であり、挑戦者であるといえる。構想から7年を経て量産、発売と同時に完売。理想のカタチを実現させる協力者を得た今、向かう方向をしっかりと定めたいと熱く語ります。

講師
中原 美智子(なかはら・みちこ)さん
 株式会社 ふたごじてんしゃ代表取締役社長
日時
2018年11月2日(金)18:30〜20:15
場所
中央復建コンサルタンツ株式会社 本社/2階会議室
大阪市東淀川区東中島4丁目11番10号
新大阪駅東口から徒歩3分/18時以降通用口から(正面玄関に表示あり)
会費
自活研会員500円(非会員1000円) ※ふたごじてんしゃ枠(無料)
閉会後の懇親会
同会場で20:30ごろから、参加費1000円。お申し込みの際「懇親会に参加する」を選んでください。

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