ライター:小森 利絵さん
約半年前の2016年、初めてお会いした小森利絵さん。
彼女を包む空気は、ふんわりと柔らかくて温かくて。人の想いをとても大切にされている素敵な方です。
そんな彼女の紡ぐ文章は、とても優しくとても心地良く心に響きます。
はじめまして
ライターの小森利絵です。
2006年から編集プロダクションや広告代理店等で、編集・ライターとして、情報誌や自治体発行物、企業・団体のパンフレット、Webサイト制作に携わってきました。2014年にフリーライターとなり、現在は人物インタビューをメインに仕事しています。
プライベートでは小学生の子を持つシングルマザーです。娘と一緒に友だちにお手紙を書くようなフリーペーパー『えんを描く』をつくったり、ゆるやかにお手紙を書く会『おてがみぃと』を開いたりしています。
中原さん、『ふたごじてんしゃ』との出会いについて
私がはじめて中原さんと出会ったのは、2016年8月に開催された『みんなの尼崎大学』。“まちがキャンパス。みんなが先生、みんなが生徒”がコンセプトのプロジェクトで、その回は中原さんが事業拠点を構える尼崎創業支援オフィス『アビーズ』での開催でした。
その中で、中原さんが『ふたごじてんしゃ』についてプレゼンテーションを。これまで6年の歩みをほんの数分間に凝縮されてのお話、とても心に響いてきたのです。
現在、販売されている子ども乗せ自転車は、同じ体格の2人を乗せるとバランスを崩しやすかったり、幼児用座席には年齢と体重の制限があるため、2人が4歳以上になると乗せられなくなったりするとのこと。
1児の母として、私が当たり前のように使ってきた子ども乗せ自転車。でも、双子や年子を子育て中のお母さんやお父さんにとっては、当たり前ではないんだと衝撃でした。双子を子育てしている友人がいるにも関わらず、これまで想像したことがなかったんです。
双子用ベビーカーはあって、必要性はあるはずなのに、双子用自転車はない。中原さんがいくつかの自転車メーカーに掛け合うも「需要がない」と断られる・・・自転車は手軽におでかけできるツールです。日常生活での利便性はもちろん、公園にでかけたりちょっと遠出したり、楽しい時間ももたらしてくれます。
それがなければ、中原さんがおっしゃられるように、おでかけする自由を奪われ、出かけるのが億劫になるでしょう。それが深刻な事態を引き起こすこともあります。そんな現実に直面しているお母さんお父さんがいることを想像しました。
もし私が中原さんと同じ立場だったら「ないなら仕方がない」とあきらめていたでしょう。でも、中原さんには自分と同じように悩む人たちの姿が見えていたから、「ないのなら、つくろう!」と最初から製品化をめざしてこられました。何度も心が折れそうになりながらも6年、多胎家庭が抱える悩みや生活の課題を解決することをめざして、今日まで。
今では、コアメンバーの皆さんをはじめ、たくさんの多胎家庭のお母さんお父さん、オージーケー技研株式会社のみなさんなど、さまざまな人たちとつながって、大きなうねりとなっています。
日常の悩みや困り事・・・一見、ささやかに思えることにこそ、とても大事なことが隠れています。そこから「こんな思いをしている人が、ほかにもいるのでは?」と想像を広げて、手を伸ばして、つながる。その中原さんの願い、想い、行動が、どれだけ、希望になったのだろうと思います。私も、そんなことを大事にしていきたいと、勇気づけられたんです。
小森さんのホームページはコチラ
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編集・ライター経験を活かしつつ、いろイロ。娘と一緒にフリーペーパーづくりも!
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