【ユーザーボイス】電動アシストなしの「ふたごじてんしゃ」の使い心地はいかがですか?
購入をご検討されている方から「電動アシストありがいいか、なしでもいいのか、迷います」という声をうかがいます。今回、電動アシストなしのふたごじてんしゃに乗るユーザーのアライさんに、日常の中でどう使っているのか、電動アシストなしゆえの不安や心配事なども含めてお話をうかがいました。
自転車というツールがあることによって、慌ただしい日常の中での5分間の大冒険の話、電動アシストなしの場合は体力の負担があって不安を感じる部分もあること、実際に乗り心地を試してみることが大切と感じる理由など。1つのご意見としてご参考にしていただけると嬉しいです。
●住環境/京都市内、勾配約4%弱の道を100mほど走行(急な坂道はない・回避する道の選択肢がある)
●ふたごじてんしゃユーザー歴/1年6カ月(2023年1月購入)・保育園送迎で週5日利用中
●普段の走行ルート/自宅→ふたごじてんしゃ→保育園(駐輪)→バス→職場 距離/約2km
ふたごじてんしゃを選んだ理由
①自転車に接続するチャイルドトレーラー、②子ども乗せ電動2輪自転車、③ふたごじてんしゃの3つの選択肢から検討。①は「普通自転車以外の自転車」扱いのため、交通ルール上、不便な場面がある。②はチャイルドシート前用の対象年齢が1~4歳未満のため、6歳まで使用できない。パパが仕事の都合上、送迎することが難しく、自転車2台での送り迎えも不可。といったことを考えた上で、③に決定。電動アシストありの発売前だったため、電動アシストなしを購入。
どんな日常を過ごせていますか?
中原:電動アシストなしのふたごじてんしゃを日常の中でどう使っていますか? ふたごじてんしゃというツールを手にしたことによって、どんな日常を過ごせていますか?
アライさん:
主に週5日、保育園の送り迎えで使っています。ふたごじてんしゃによって帰り道に、ほんの5分間くらい、寄り道する時間を持つことができているんです。この“寄り道”時間が、1日の中で子どもたちと「楽しい!」を共有できる貴重な時間。というのも、朝は家を早く出て保育園に連れて行くので必死、家に帰ればお風呂に入れて、ご飯を食べさせてとしていたら19時半、あっという間に寝る時間です。もし、自転車がなければ「寄り道をしよう」という気持ちにはなれなかったと思います。
ペットショップで犬や猫を見たり、あと工事現場。家で、工事現場で働く重機の図鑑をよく見ていて、実際に見に行ってみようと帰りに寄るんです。ふたごじてんしゃは三輪でとめた時の安定性があるので、子どもたちを乗せたままとまって、「ショベルカーや!」「あれはアナホリケンチュウシャ!」「あれはなんだろうね?」とおしゃべり。家に帰ってからもう一度図鑑を見て「あれは家屋解体機という名前なんやね」と、またおしゃべりが弾んで。
そんな日々の積み重ねがあるから、自転車で走っている時も「コンクリートミキサーシャだ」、家から外を見た時も「あれはクレーンシャ!」と知っているものを見つけて、おしゃべりがどんどん弾んで。図鑑で見たものと実物がつながり、日常の中で知っているものがどんどん増えていって、世界が広がり豊かになっていくことを子どもたちと一緒に楽しんでいます。
休日の公園へのおでかけも、徒歩なら近所までが精一杯でしたが、ふたごじてんしゃに乗り始めてからは「今日はあそこへ」「今度は向こうへ」と家から離れた公園にも行ってみようという気持ちになれました。その日の気分に合わせて、行く公園を選べる・・・その選択肢が増えたことも楽しくて。
自転車なら移動時間が、3分の1くらいに抑えられるのがいいですね。たとえば、以前ベビーカーで移動していた時は、移動時間がかかるので、帰る途中で子どもたちが寝てしまい、帰宅後の生活リズムが崩れてしまっていました。それが自転車なら寝る前には家にたどり着けるので、帰ったらお昼ごはんを食べて昼寝するという流れを崩さずに済んでいます。2人が寝るタイミングがずれたり生活リズムが崩れたりすると、家事や仕事などができなくて溜まってしまうので、私もしんどくなってしまうから。
移動時間を少しでも短く、スムーズに。そういった一つひとつの積み重ねが、心のゆとりを少し生むことにつながっています。
心配事、不安などはありますか?
中原:電動アシストなしのふたごじてんしゃを利用する中での心配事、不安などはありますか?
アライさん:
電動アシストなしに限らない話になりますが、駐輪場の問題があります。近所には「前輪を自転車ラックの奥まで挿入するタイプ」の駐輪場が多く、ふたごじてんしゃの前輪が入らないことがあるんです。
私は保育園に送った後、駅前からバスに乗ります。保育園からバス停までの距離は近いので、今のところは保育園で自転車を預かってもらい、そのまま通勤できているのですが・・・保育園でベビーカーや自転車を預かってもらえるのは2歳児まで、3歳児以降はできません。どこに駐輪してから通勤しようか、今悩んでいます。駅周辺に駐輪場は複数ありますが、ふたごじてんしゃの前輪が入らないタイプのところが多くて。平置きの駐輪場を探すか、見つからなければバイク用の駐輪場を借りるしかないかな、そうなると自転車用に比べて費用が高めになってしまうなど考えているところです。
もう1つ。子どもたちの成長とともに体重が重くなり、乗車時の重さも増えていきますから、体力的に電動アシストなしのままで乗り続けられるか、重くて漕げないんじゃないかという不安を感じています。私は以前、クロスバイクを乗っていたので、体力はあるほうだと思うのですが・・・子どもたちが3歳の今でも結構、体力が必要だなぁと感じているので、6歳まで乗せることを考えると、電動アシストありのほうが体力的な負担を軽減して運転できるのかなとも。
今のところは電動アシストなしでも、平らな道での走行がほとんどで、坂道なども回避できるエリアで暮らしているので使えています。同じ道の往復が多いので、乗り慣れると「道のこちら側のほうが走りやすい」「体力的にきつくない」といったこともわかってくるので、体力的な負担を少しでも回避しながら乗る工夫もできるようになりました。
こうして乗り続けているのは、自転車で送り迎えする時の子どもたちとのコミュニケーションの楽しさと、未就学児の間は法律的に問題なく走行できる安心感があるからです。
購入を迷っているママパパへ
中原:子ども乗せ自転車購入を迷っているママパパに向けて、メッセージをください。
アライさん:
子ども乗せ電動2輪自転車を使用している年子のママから、ふたごじてんしゃの購入を検討していると相談されたことがあります。私自身は経験がないのですが、子ども乗せ電動2輪自転車の場合、成長とともにチャイルドシート前用がきつくなったり、子どもを抱きかかえて座らせることが体力的にきつくなったりするようです。
そのママには「1回、試しに乗ってみたほうがいいですよ」と話しました。ふたごじてんしゃは今まで乗っている自転車とは乗り心地が違いますし、ご自身の体力によっても感じ方が変わってくると思うんです。どんな自転車のほうが運転しやすいのか、さらには電動アシストありがいいのか、なしでも問題ないのか、実際に子どもを乗せて試してみないとわからないことが多いのではないでしょうか。乗り心地を試してみることが大切だと思います。
おわりに
電動アシストあり・なしを検討する時、環境とご自身の体力、あと気持ち的なことも意外と選ぶポイントになります。
①環境/走行距離、坂道があるかどうか ・・・など
②体力/脚力や体力のある方は比較的、電動アシストなしでも走行できています。
③気持ち的なこと/早く走りたい気持ちが強い方にとってはストレスを感じるかもしれません。ゆっくりと走ることを楽しんでいただければと思います。
電動アシストなしの場合、環境に左右されやすいです。今回のアライさんのように、「乗りながら体力的な負担を少しでも回避できる道を探る」「遠回りをしても坂道がない道を選ぶ」といった工夫が必要になってくるかと思います。
また、「子どもたちが成長し、体重が増えてきた時」の不安を感じることがあるかもしれません。以前、電動アシストなしのふたごじてんしゃに乗っているママパパたちに話を聞いてみると、「毎日運転しているうちに体力がついてきて、6歳まで運転できた」という声も。重すぎて、突然乗れなくなることはなさそうです。
もう1つ。お子さんたちが成長され、ふたごじてんしゃに乗らなくなった後の利用方法について。チャイルドシートは取り外せる仕組みになっています。専用バスケットがありますので、取り付けていただければ、たくさんの荷物を運べるように。バスケットに、子ども用バットといった外遊びグッズや公園ピクニックセットを詰め込んで、ぜひ外遊びを楽しみ続けてほしいと思っています。
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