新年のご挨拶
あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。
今年もひきつづき、ふたごじてんしゃで多胎家庭同士がつながること、おでかけが楽しくなる一年にいたします!
今年からしていきたいことは、ふたごじてんしゃユーザーさんの日常にフォーカスを当てていきます。
移動手段ができたことで、生活にどのような変化があったのかなかったのかを確認し、多胎家庭が抱える「外出困難」の問題を掘り下げ解決に向かいたいです。
そして、自転車が移動するだけの道具から、生きることを支えられるツールになることを、自転車業界の方に興味関心をもってもらい、共感いただける企業さんと新しい取り組みの輪を広げていきたいです。
これは、わたしにとって新たなスタートです。
多胎育児は、外出が困難となり、人と関わる機会がとっても減ります。
人との接点が減る事で、社会から孤立することがあります。
子育ては、多くの人のサポートを必要とするので、孤立した子育ては、ストレスが高い状態におかれます。
そして、ひとりの赤ちゃんを抱っこしてササっとお出かけを楽しんでいるいママ達の姿を見るたびに、なぜわたしにはそんな時間が訪れないのだろうかと思ったりします。
自転車で公園や児童館へいくママ友の姿をみると、自分はいつまで30キロを超えるベビーカーで移動し続けなくてはならないんだろうと、自分だけがなんだか置いてけぼりになったような気持ちになったりします。
わたしは、「生きる」ということは「社会参加が出来ること」だと考えています。
ママが出られない、社会参加ができないということは、裏を返せば子ども達も出られない、体験ができないということなのです。
なので、「多胎だから仕方がないよね」とお出かけにチャレンジしたい気持ちを諦めるように諭すのではなく、どうしたらそれが出来るようになるのか知恵を出し合う仲間になってほしいと思います。
自分の意志で参加できない子どもたちが、単胎であろうと多胎であろうと兄弟姉妹がいようと、障がいがあろうとなかろうと、社会参加する機会が平等にあってほしいと願ってやみません。
そのためには、ママパパが子どもの数や、ケアの必要性にかかわらず、自由に出られたり、参加できる機会が必要だとおもっています。
そうすることで、子ども達もキラキラと目を輝かせながら新しい体験を積み重ね、自分を信じたり社会を肯定的にみることができるのだと思います。
今年はユーザーさんお一人おひとりに向き合い、その方がどのような困難を抱え、ふたごじてんしゃという外出ツールができたことで、心境や行動範囲に変化があったのかを調べていきたいです。
その結果から、ふたごじてんしゃで何ができるのか利活用について考え直したいし、多胎家庭だけでなく、多子家庭や外出困難を抱える方たちの移動手段を考える機会や行政サービスの提案をしていきたいです。
自転車が移動するだけの道具から、生きることを支えられるツールになるように。
自転車の可能性を社会課題からとことん追求する、新しいスタート切る一年に力を注ぎます。
2022年元旦
株式会社ふたごじてんしゃ
代表取締役 中原美智子